← ロードマップに戻る
第1回 教材

個人情報ルール + メール・カレンダーの半自動化

状態: 予定(未実施) / 2026/8/6(木)16:15〜17:15 / 対面またはZoom / 無料プランのみで完結

① ハンドアウト(配布資料)

はじめに:AIに入れてはいけない情報

Claude(クロード=チャットで質問に答えてくれるAI)はとても便利ですが、打ち込んだ内容は社外のサーバーに送られます。次のものは絶対に入力しません

  • 患者さん・利用者さんの氏名/住所/生年月日/電話番号/保険者番号
  • カルテの内容、検査結果、診断名など診療にかかわる情報
  • 職員のパスワード、システムの鍵(APIキー=アプリの合鍵のようなもの)
練習のときは架空の名前でOK。例: 山田太郎さん(yamada-taro@example.com)、○○商事。実在の人の情報は使いません。

この回で学ぶこと

共通の約束:AIが作るのは「下書き」まで。送信ボタン・予定の確定は必ず自分の目で確認してから押します(人間承認ゲート)。

演習で使うプロンプト(コピーして貼るだけ)

「プロンプト」とは、AIへの依頼文のことです。下の4つは1回貼れば完結する形にしてあります。ボタンでコピーして、Claudeの入力欄に貼り、〔 〕の中を自分の状況に書き換えてください。

演習 (a)

未返信メールの返信下書きをつくる

なぜ:返信文をゼロから書く時間を減らします。中身は必ず自分で直してから送ります。

あなたは日本の医療機関で働く事務担当のアシスタントです。
次のメール本文に対する、丁寧で簡潔な返信の下書きを日本語で作ってください。

条件:
- 敬体(です・ます)で、200字程度
- 相手の質問すべてに答える。分からない点は「確認して折り返します」とする
- 患者や利用者の個人情報は書かない
- 最後は「送信前に担当者が内容を確認します」と添える

【受け取ったメール】
〔ここに受け取ったメール本文を貼る。実在の個人情報は伏せる〕
演習 (b)

広告メールを除いて、返信が必要なものだけ一覧にする

なぜ:受信箱の中から「本当に返信すべきメール」だけを、AIに仕分けしてもらいます。(これは「一括処理=こちらから頼んでまとめてやってもらう」であり、放っておいても動く「真の自動」ではありません)

次に貼る複数のメール(件名と冒頭数行)を仕分けしてください。

やってほしいこと:
- 広告・宣伝・お知らせ(プロモーション)は「対応不要」に分類
- 返信・対応が必要なものだけを「要返信」として表にする
- 表の列は「差出人」「件名」「なぜ要返信か」「返信の一言メモ」
- 個人情報が含まれる箇所は伏せ字(〇〇)にして扱う

【メール一覧】
〔ここに件名と冒頭数行を貼る〕
演習 (c)

特定の会社からのメールだけに絞って下書きを作る

なぜ:取引先ごとに対応をまとめたいとき、差出人で絞ると探す手間が減ります。「from:」はメール検索で差出人を指定する書き方です(例: from:example.co.jp)。

まず、メール検索に貼る検索条件を作ってください。
私が対応したいのは「〔会社名〕(ドメイン: 〔example.co.jp〕)」からのメールだけです。
- Gmailの検索窓にそのまま貼れる形(例: from:example.co.jp is:unread)で提示

次に、私がその検索で見つけたメールを下に貼りますので、
一社分をまとめた返信下書きを1通、丁寧な敬体で作ってください。
個人情報は書かず、送信前に人が確認する前提とします。

【貼り付けるメール】
〔ここに絞り込んだメールを貼る〕
演習 (d)

声でカレンダーの予定を追加する(音声入力)

なぜ:入力が苦手でも、話すだけで予定文を作れます。スマホ/PCのマイクボタン(ディクテーション)で話し、できた文をカレンダーに貼ります。予定の確定ボタンは自分で押します。

これから私が声で予定を話します。その内容を、カレンダー登録用に整えてください。

出力の形:
- 1行目:予定タイトル(20字以内)
- 2行目:日時(例 2026-08-20 14:00〜15:00)
- 3行目:場所(分かれば)
- 4行目:メモ(持ち物・相手など。個人情報は書かない)
あいまいな点があれば、登録前に質問してください。

【私が話した内容】
〔マイクボタンで話した文がここに入る〕

※ 上の演習は「1人1テーマ・生成1回+修正1回まで」を目安にしてください。検索機能は使いません(講師が1回だけデモします)。

② 講師台本(60分)

Zoom画面共有だけで手順が追える構成です。講師がデモ→受講者が同じ操作を追う、を繰り返します。

時間内容講師の動き / 声かけ
0:00–0:05導入・今日のゴール「今日は無料のまま、メール返信とカレンダー入力を軽くします。送信は最後に自分で押す、これだけ守ってください」
0:05–0:15個人情報ルールハンドアウト冒頭の赤枠を画面共有。入れてよい/ダメの例をその場で挙げてもらう。架空の名前ルールを確認。
0:15–0:25演習(a) 返信下書き講師がプロンプトを貼ってデモ→受講者が架空メールで生成1回+修正1回。「送信前に人が確認」を口に出す。
0:25–0:35演習(b) 一括仕分け「まとめて頼む=一括処理。勝手に動く自動ではない」と区別を強調。表が出たら列の見方を確認。
0:35–0:45演習(c) from:で絞る講師が検索窓に from: を1回だけデモ入力(受講者は検索を使わず、出た結果を貼る練習)。
0:45–0:55演習(d) 声で予定マイクボタンの場所を画面共有。話す→整形→カレンダーに貼る→確定は自分、を実演。
0:55–1:00まとめ・次回予告3つの約束(無料完結/個人情報入れない/送信は人)を復唱。次回「比較表づくり」を案内。クイズは各自で。
詰まったときの合言葉:「うまくいかなければ、依頼文に“もっと短く”“表にして”と一言足す」。それでもダメなら次のテーマへ進む。

③ 理解度確認クイズ

答え合わせ用です。点数はつけません。各問「答えを見る」で正解と一言解説が出ます。

Q1. Claudeに入力してよいのはどれ?
  • ア. 患者さんの氏名と生年月日
  • イ. 架空の名前(山田太郎)を使った練習用メール
  • ウ. システムのパスワード
正解:イ。 実在の個人情報・パスワードは入力しません。練習は架空の情報で行います。
Q2. AIが作った返信メールは、そのまま送ってよい?
  • ア. よい。AIは正確だから
  • イ. だめ。人が内容を確認して、送信は自分で押す
正解:イ。 AIが作るのは下書きまで。送信の最終判断は人(人間承認ゲート)。
Q3. メール検索の「from:」は何を指定する?
  • ア. 件名
  • イ. 差出人(送ってきた相手)
  • ウ. 送信した日付
正解:イ。 from: は差出人を指定します。例: from:example.co.jp。
Q4. 「広告を除いて返信が必要なものだけ一覧にして」は、どちらの自動?
  • ア. 一括処理(こちらから頼んでまとめてやってもらう)
  • イ. 真の自動(放っておいても動く仕組み)
正解:ア。 毎回こちらが依頼する「一括処理」です。勝手には動きません。
Q5. 「ディクテーション」とは?
  • ア. 話した言葉を文字にする音声入力
  • イ. 予定を自動で他人に共有する機能
  • ウ. メールを暗号化する機能
正解:ア。 マイクボタンで話すと文字になります。できた文は自分でカレンダーに貼ります。
Q6. 声で作った予定は、どうやってカレンダーに入る?
  • ア. 話した瞬間に自動で確定して登録される
  • イ. 整えた文を自分でカレンダーに貼り、確定ボタンを自分で押す
正解:イ。 無料の本編では、確定は必ず人が押します。